なまけもの
Ⅰ,居候
天野聖の家はハッキリ言ってそれ程裕福ではない。
ジリ貧という程でもないが。
強いていうなら中の中の若干上くらいだ。
平々凡々な彼女の脳みそをもってして入った学校も中の上程度のランク。
入学して一月程たつと基本的に人間とは慣れるもので、大小様々なグループが出来上がる。
勿論彼女も例に漏れず、四人程度のグループに収まった。
何処からどう見ても平凡。
強いて他と違う事を述べるのならばひどい物ぐさだということと、
居候が(自称)神様だということ。
< 1 / 15 >