なまけもの
(自称)神様のくせに乗用車を所持している零は、聖を送ることもなく家から追い出すことに成功すると、納豆ご飯を咀嚼することを再開した。
一方、その頃の聖は
「だあああくそ腹立つうぅう!!」
チャリで爆走中だった。
自転車専用に舗装された道を絶叫しながら走り抜ける姿は後に、都市伝説の仲間入りを果たす噂を生み出したのだった。
ガララッバン!
「すみません遅刻
ガララパタン、ガラララッ
しましたぁあ!!」
授業を開始して一分もたたないうちに物凄い勢いで開いた扉が反射して再び閉まりかけるというよくある(のか?凄く微妙な)事態が発生してしまい、半年分くらいの恥をかいた聖だった。