なまけもの
ごろん、とだらし無くソファに寝転がる零に聖はもうなにも言うまい、として目を反らした。…でも、
―食べて直ぐに横になると牛に成るんじゃ無かったっけ?
「横になるとじゃなくて眠るとなるんじゃない?胃に負担かかるとも言うし」
むしろこの体制は消化に良いんだよ。
へぇ~
トリ○アの泉よろしく別に知っても知らなくても良いような豆知識がさらされた。
「って、ど○ぶつの森の○セットさんがいってた」
「どう○つの森って何じゃーい」
ぺし、あまり痛そうでは無い音を響かせながら聖は零を叩いた。
ふわふわだ。
うずうずと聖は零の頭に手を伸ばそうとする。
「ね、ねぇ零?」
「なんだよーぅ」
「頭触ってい「ダメー」
言い切る前に否定されたが、痛くも痒くも無いらしくそのままふわふわな髪に指を通した。
何と言うことでしょう!
(ビ○ォーア○ター風に)
「えええふわふわの癖に指つっかからんとか何事!?」
「キャー聖チャン何するのー!?…ってコラ」
聖はバシンと結構痛い一撃をくらった。ガチで痛いらしく(いつの間にか)零に乗り上げたままふるふると震えている。
「…課題終わった?」
「マダデス」
「しなさい」
「ハイ」
とまあ、聖の日常は概ね日常らしく回っているのだった。