おにんぎょさん


───やっと終わる…


莉子はそう思ってた。


[それに、なんですか?]

続きを聞きたがるクラスメートがチャイムを気にせず聞く。
みんな、興味津津だ。


[続きが聞きたい人は、放課後残りなさい?もう、チャイム鳴ったし…ね?]


そう言われて立ち上がったのは、莉子ともう一人。

今日一日一緒にいた彼女だった。



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