ペットショップ MARIMO

「カジ様は、この世の中の野良犬や野良猫が飢え死にしたり、交通事故で死んでしまうのをとても残念に思っておりまして、そんな動物たち…私もその一人…いえ、一亀なのですが、その動物たちを飼い始めたのが、このお店の始まりでして…」

滑舌よく、延々としゃべる亀を見上げる葉瑠。言っていることの9割は聞いていなかった。

なんとか腕で体を支えながら、やっとのことで口を開く。

「結局、何…?」


「えー、かくかくしかじかで、『あなたのペットを更正させますポスト』を設置したところ、結構な数のお便りが来まして、多忙なカジ様に代わって、それをしてくれる方を探していたので御座います。」

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