ペットショップ MARIMO
相当興奮しているのか、ゲージの格子を揺らし始めた。
パールホワイトとはジャンガリアンの半分ほどのサイズだ。目の前に居るのが、まさしくパールホワイトなのであれば、相当な肥満である。
「最近、飼い主さんに貰ってるご飯って、何?」
葉瑠の頭の中には、人参やキャベツのような食材が浮かばずに、人間が食べるような焼き肉や、唐揚げがその大半を埋めつくしている。
「あたくし、普通の食事はしませんの。一度頂いた、焼きそばの味が忘れられませんわ。この間は、とってもサクサクしたクッキーを頂きましたのよ。あとは…」
延々と話し続ける彼女をよそに、その場に座り込み、うなだれる葉瑠。