ペットショップ MARIMO
「行かないでくださいですっ。このお店を救うと思って、働いてちょうだいなのです…」
『なのです…?』
危険を感じた葉瑠は、適当な言い訳をした。
「悪いけど、アルバイト募集のポスターを見て来た訳じゃないし」
しかし、その目はただデカいだけじゃなかった。
「ポスターの前で暫く立ち呆けてたですよね」
確かに、あまりに巨大なポスターを、かなり無防備な状態で見ていたのは否定できない。
「わかった、わかったよ。じゃあ時給とか、仕事の内容を聞…」
「ありがとうにゃ!」
説明だけ聞いて逃げようと思ったのだが、完璧に勘違いされたようだ。