ペットショップ MARIMO

「行かないでくださいですっ。このお店を救うと思って、働いてちょうだいなのです…」

『なのです…?』

危険を感じた葉瑠は、適当な言い訳をした。

「悪いけど、アルバイト募集のポスターを見て来た訳じゃないし」

しかし、その目はただデカいだけじゃなかった。

「ポスターの前で暫く立ち呆けてたですよね」

確かに、あまりに巨大なポスターを、かなり無防備な状態で見ていたのは否定できない。

「わかった、わかったよ。じゃあ時給とか、仕事の内容を聞…」
「ありがとうにゃ!」

説明だけ聞いて逃げようと思ったのだが、完璧に勘違いされたようだ。

< 7 / 108 >

この作品をシェア

pagetop