ペットショップ MARIMO
自分の責任では無かったとしても、同じことを繰り返さないように、最後まで説得を貫き通そうと、心に決めた葉瑠は、消化しきれない悔しさを胸に押し込んだまま、店の外に出た。
シンシの背中の上で、気持ちを切り替えるように、ずっと目をつぶっていた。
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「真珠、起きてる?」
真珠の家があるゲージに近づき、声をかける。
数回、声をかけても返事がない。爆睡の最中なのだろうか。
「前来たときは、すぐ返事くれたのに…」
そう言い掛けて、心臓が潰されるような感覚におそわれる。
もしかして、寝ているわけじゃなく、死んでしまっているのではないか。
そんな言葉が脳裏を過ぎったからだ。