ペットショップ MARIMO

そこで、つい最近生まれたばかりの動物を探して回っていたらしい。

出会ったのが、この子犬。

乳離れ仕立てで、まだ溢れるほどの記憶を保管していない。了承を貰い、連れて帰ってきたのだ。

子犬の飼い主は、数匹生まれた子供の引き取り先を捜していたという、偶然の重なりで、無事にMARIMOカードは役目を果たすことが出来たのだ。

「そっか、ペンタの記憶が入ってるんだ。ちょっとだけ、救われた気がする」

葉瑠は近づいてペンタの体を抱きしめた。

温かい鼓動が、生きている証を教えてくれている。

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