ペットショップ MARIMO

色々考えるも、ペンタの背中に乗っていると、次第に気持ちも落ち着いてきた。

シンシとは違い、走っても失神することはない。椅子は無いが、毛が柔らかく、気持ちがいい。

首輪に掴まっていれば、取り合えず落ちることもない。

そして何ともいえないのが、後ろから見る、ペンタの耳。

左右の垂れた耳が、走る度に、『ふよんっふよんっ』と揺れるのだ。究極の癒しだと思われる。

そんな癒やしの移動中に、悪夢が襲う。

何か話し声が聞こえてきた時にはもう遅く、こちらの視界に入った時にはすでに準備がされていた。

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