ペットショップ MARIMO

「キャー! 今、今動いた! 何今の!」

悲鳴の種類からして、楽しくてキャッキャと騒いでいるようには全く聞こえない。

今の女子高生2人だけの秘密にしてくれればいいのだが、恐らく、99%無理だろう。

‡‡‡‡‡‡

心臓の鼓動が激しい。
葉瑠はなかなかシンシの背中から降りてこられないで居る。

「な…何で…移動がこんなに早いか…解った気が…するわ…」

はぁはぁと息を切らせながらも、紳士の背中から降りて来た。

「今の…ヤバいんじゃない?」

地面に腰を下ろして一休みの体制。

それを見ているシンシは、緊張感の無い口調で言う。

「さほど大事にはならないでしょう」

信用していいものか…

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