ペットショップ MARIMO

「ぴーすけは? ご飯を運んでどうしちゃったの?」

「………」

こちらも黙り込んでしまった。
これでは解決の前に、原因が判らないとなると、どうしようも出来ない。

「さっきは…」

困り果てて、あぐらをかいて頬杖をついていると、ぴーすけが喋り始めた。

「ご飯を運んで、巣穴に入ったんです。そしたら、ぴのが、大事に卵を温めていて…。綺麗だったんです。そしたら思わず…」

………。

「口に含んでたご飯を…食べちゃったんです…」

嫁にゾッコン過ぎる旦那だった。

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