今宵の月は美しい【完】
片思い同士ならまだしも、そんなの巧く言ってる事がわかったら、不味いではないか。
絶望に打ちひしがれる私の頭を撫で、中鉢は笑った。
「あの人は大丈夫。
自分が修羅場潜ってるから、人を邪魔するようなことしないよ」
「え!?」
「頼子のことは大好きだって言ってたから、本当にただ応援してくれてるんだと思うよ」
「そ、そうなの…?…かな?」
あなたも応援されてない?それ。
って言うか、応援されて良いのか?この関係が。
「一人で帰れる?
他の人は不味いから、平気そうなら俺は戻るけど」
「う、うん…」
「煙草は今日は止めとけよ。じゃあ」
中鉢は行ってしまったが、私はしばらく動けなかった。
イケメンのこと、戸川ちゃんに紹介してあげた方が良いのだろうかと悩んでしまって。
絶望に打ちひしがれる私の頭を撫で、中鉢は笑った。
「あの人は大丈夫。
自分が修羅場潜ってるから、人を邪魔するようなことしないよ」
「え!?」
「頼子のことは大好きだって言ってたから、本当にただ応援してくれてるんだと思うよ」
「そ、そうなの…?…かな?」
あなたも応援されてない?それ。
って言うか、応援されて良いのか?この関係が。
「一人で帰れる?
他の人は不味いから、平気そうなら俺は戻るけど」
「う、うん…」
「煙草は今日は止めとけよ。じゃあ」
中鉢は行ってしまったが、私はしばらく動けなかった。
イケメンのこと、戸川ちゃんに紹介してあげた方が良いのだろうかと悩んでしまって。