今宵の月は美しい【完】
今日は見慣れたスーツ姿なのに、先週とは違って見えるのはなぜだ。
「知ってるよ。
今日は褒めてあげたかったんだ」
「へ」
「月曜日のお昼前に、頼子を学校で見るのは初めてだ。
先生、とっても嬉しかった」
だからって、呼び出さなくても。
たしかに月曜日はだるい。
登校するのは午後からと決めていた。
今日はたまたま早起きして暇だったから、来る気になっただけ!
中鉢は、ニヤニヤしていた。
「もしかして、俺に会いに来てくれた?」
「は!?なに言っちゃってんの!?
そんなことあるわけないじゃん!」
そんなふうに思ってたのかこのオッサン。
勘違いも甚だしい!
「まぁ、いいや。ちょっとお手伝いして。
そこから画鋲持ってきて」
そこと指さされたのは、入口のつい立ての向こう。
「知ってるよ。
今日は褒めてあげたかったんだ」
「へ」
「月曜日のお昼前に、頼子を学校で見るのは初めてだ。
先生、とっても嬉しかった」
だからって、呼び出さなくても。
たしかに月曜日はだるい。
登校するのは午後からと決めていた。
今日はたまたま早起きして暇だったから、来る気になっただけ!
中鉢は、ニヤニヤしていた。
「もしかして、俺に会いに来てくれた?」
「は!?なに言っちゃってんの!?
そんなことあるわけないじゃん!」
そんなふうに思ってたのかこのオッサン。
勘違いも甚だしい!
「まぁ、いいや。ちょっとお手伝いして。
そこから画鋲持ってきて」
そこと指さされたのは、入口のつい立ての向こう。