今宵の月は美しい【完】
えっちしているときは、何も考えなくて良いわ。

イケメンは優しくはないが、そうなっても何も聞いてこない。

とっても都合が良い。

向こうも学校に友達がいなそうな私は、他の女子の嫉妬が絡まず、楽なのかもしれない。

昼休みの第一音楽準備室でスポーツみたいなえっちをして、『楽しかった。じゃあ、またね』と手を振った。

また、なんてあるのかよ…。

こいつは一度やった女は、捨てると聞いた事がある。


試しに翌日も呼びだしたら、本当に来た。

『なんで来んの!?』

こっちがびっくりだわ。

『だって、ヤ…頼子は、僕の彼女じゃないし』

ヤリ友なら、何度でもよい訳か。
変な奴だ。

でもこいつのおかげで、だいぶ気が紛れた。

そうじゃなかったら、週末まで我慢できた気がしない。

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