今宵の月は美しい【完】
玄関を叩く音がし、慌てて玄関を開けると、荷物が届いていた。

「ちゅーばち」と恥ずかしながらサインして受け取ったのは、なんだか重いダンボールだ。

「ナンダヨ、ソレ」

「わかんないー、けど重いっ!」

「俺ニマカセナ」

ジョニーはヒョイと私からそれを奪い、部屋の中まで運んでくれた。

二人して、その謎の物体を覗きこんだ。

送り主の名前も『中鉢』だ。

親か親戚?
住所は沖縄。

ずいぶん遠いところからやってきたんだなー、このダンボール。

品名は『救援物資』。
何が入っているのだろう。

「開ケテミルカ?」

「それやばいっしょ!大人しく待とう」

「チッ」

ジョニーはつまらなそうにした。

まぁ、気にはなるけど勝手には不味いよね。

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