今宵の月は美しい【完】
私はクルクル巻いてるのを伸ばしても、胸にちょっと届くくらい。

この金髪はストレート。腰まではありそうだ。

浮気……!?

くっ。中鉢に限って、そんなことがあるのか。

いや私にも、C組のイケメンと言う、立派なヤリ友がいたのであった。

先週、私来なかったし。

久々に一人の週末に耐えられなかったのか、あのオッサン!

「いやぁぁぁぁぁー……!」

風呂場に私の悲鳴が響き、ウルセーゾ、コギャル!と言う文句が、部屋から聞こえて来た。



「…ねぇ、ジョニー……」

部屋に戻ると、ビールの空き缶が増えていた。

こいつまたパクりやがった。

「金髪ってアメリカ人?」

「ロシア人モソウナンジャネエノ?
ッテカ、オ前モソウダロ」

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