今宵の月は美しい【完】
「私は最近、彼氏とうまくいってるからさ」
なんか思い出しちゃって。
「なにっ!?お前、オトコいたの…」
「そう、けっこう年上だけどね」
言いたい、言いたい。
けど、言えない。
なにその、信じられない可哀想って顔。
自分なんて何人も彼女いるくせに、どうして私に彼氏の一人が、いちゃならないんだよ。
「早く気付け…それは彼氏じゃない。
おまえは大人に搾取されてるだけだ」
「どういう意味だよ!?」
「じゃあまたな!」
ホント言う事為す事、最低だ。
でもなぜか嫌いになれないのは、イケメンから滲み出る「人間なんて信じない」と言うRPGのラスボスのような空気…。
私が大人嫌いなのと、少し似ている。
どうしてあんなにカッコイイのに、あんな捻くれた性格になってしまったのだろう。
なんか思い出しちゃって。
「なにっ!?お前、オトコいたの…」
「そう、けっこう年上だけどね」
言いたい、言いたい。
けど、言えない。
なにその、信じられない可哀想って顔。
自分なんて何人も彼女いるくせに、どうして私に彼氏の一人が、いちゃならないんだよ。
「早く気付け…それは彼氏じゃない。
おまえは大人に搾取されてるだけだ」
「どういう意味だよ!?」
「じゃあまたな!」
ホント言う事為す事、最低だ。
でもなぜか嫌いになれないのは、イケメンから滲み出る「人間なんて信じない」と言うRPGのラスボスのような空気…。
私が大人嫌いなのと、少し似ている。
どうしてあんなにカッコイイのに、あんな捻くれた性格になってしまったのだろう。