今宵の月は美しい【完】
「こんな紙が今日のお昼、ここに張ってあったよ」
中鉢が投げて寄越したのは、脅迫状のような一枚の紙。
新聞から切り抜いたと見られる文字が、歪に並んでいる。
それよりその内容だ。
『D組のビッチ白石が、C組の前園くんを狙っています!注意して下さい!』
「!?」
チクりだ。どう見ても。
イケメンの女の誰かに違いない。
私だけ呼び捨てだし!!
これならまだ犬猿の仲の相手にチクられたほうがマシだよ…、トホホ。
「これなに?前園とお友達になったんじゃないの?まさかヤリ友ってやつ?」
こいつ、だから授業中に睨んだのか。
何がたまには怒っておかないと、だ…。
油断させやがって!
「そんなんじゃないよ!
チューバチが私に友達作れとか言ったんじゃん」
中鉢が投げて寄越したのは、脅迫状のような一枚の紙。
新聞から切り抜いたと見られる文字が、歪に並んでいる。
それよりその内容だ。
『D組のビッチ白石が、C組の前園くんを狙っています!注意して下さい!』
「!?」
チクりだ。どう見ても。
イケメンの女の誰かに違いない。
私だけ呼び捨てだし!!
これならまだ犬猿の仲の相手にチクられたほうがマシだよ…、トホホ。
「これなに?前園とお友達になったんじゃないの?まさかヤリ友ってやつ?」
こいつ、だから授業中に睨んだのか。
何がたまには怒っておかないと、だ…。
油断させやがって!
「そんなんじゃないよ!
チューバチが私に友達作れとか言ったんじゃん」