今宵の月は美しい【完】
「ああーー!!」
「ど、どしたの!?」
『文芸部部室』とかかれた、たぶん私が3年間近寄る事もなかったであろう場所にたどり着くと、突然陣野さんが声を上げた。
「ダメかも…。
ヨリちゃん、中鉢先生苦手?」
なぜ、ここで中鉢だ?
苦手と言うか、弱みと言えば、そんな感じです。
「…まぁ」
「文芸部の顧問なんだよね…。
部室の鍵預かってくれてて、部誌発行の時に漢字直してくれるくらいだけど。
…いや?」
「別に大丈夫」
あいつ、そんなことしてたのか。
聞いた事もないどころか、興味もありませんでした。
と言うか、すこしだけ文芸部に興味が湧きました。
「よかったぁ!
じゃあ、みんなに紹介するねっ」
「え、私まだ入るって決めてないし?」
「ど、どしたの!?」
『文芸部部室』とかかれた、たぶん私が3年間近寄る事もなかったであろう場所にたどり着くと、突然陣野さんが声を上げた。
「ダメかも…。
ヨリちゃん、中鉢先生苦手?」
なぜ、ここで中鉢だ?
苦手と言うか、弱みと言えば、そんな感じです。
「…まぁ」
「文芸部の顧問なんだよね…。
部室の鍵預かってくれてて、部誌発行の時に漢字直してくれるくらいだけど。
…いや?」
「別に大丈夫」
あいつ、そんなことしてたのか。
聞いた事もないどころか、興味もありませんでした。
と言うか、すこしだけ文芸部に興味が湧きました。
「よかったぁ!
じゃあ、みんなに紹介するねっ」
「え、私まだ入るって決めてないし?」