今宵の月は美しい【完】
「!!」

再び、図星だ。

そうだよなぁ、目的もなく私の事待っててくれるわけないって。

でも部活誘ってくれたのは、嬉しかった。

「私、よく呼び出されるし…
なんかチューバチに聞きたい事あるなら、聞いてくるよ?」

これ酷い事してるのかなぁ、私。
聞かないでも、けっこういろいろ知ってるよ。

優越感感じちゃって?…嫌な奴。

しかし陣野さんは、素直に目を輝かせて抱きついてきた。

「ほんと!?ありがとうっ」

「任して。お友達ですし」

きっと幻滅するよね、本当の事知ったら。

…私に、中鉢に。


ただやっぱり部活はゴメン、そう言い残して私は家路についたのでした。

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