虹を教えてくれた君
光のおかげで俺は涙を流さずにすんだんだ。



「光…好きだ」


俺は手に力が入った。




小さくて俺が抱きしめるとすっぽり入る。

だけど暖かい。




光は俺の背中に手を回した。



「蒼ちゃん。今の本当?
私は蒼ちゃんの太陽になれるの?
私は…蒼ちゃんの側にいていいの?」


泣きそうな光の瞳が俺をとらえた。



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