シュガーポット【仮】
『ねぇ、いいの??カレ・・・』
「あんなヤツ知らない。」
教室に戻る途中、友達の蘭(ラン)が私に心配そうに聞いてくるけど・・・
別に私悪くなくない??
悪いのはシュウだもん・・・
『・・・こんなに似合ってるのにね。』
明らかに不機嫌な私をみてランが私にそう言ってくる。
「・・・・・・。」
『ショート可愛いよ??』
「・・・・・・。」
その2つを誰よりも言われたかったのはアイツの口からなのに・・・
もちろん友達に言われて嬉しくないわけはない。
だけど・・・アイツからの言葉は何よりも特別に感じる・・・
『・・・ねぇ??なんでそんなにバッサリ切っちゃったの??』
「へっ??」
『だって、凄く綺麗なロングだったのに・・・少しもったいないなって・・・。』
「・・・・・・。」
それは1週間前の放課後のことだった―