シュガーポット【仮】
だから、切ったのに。
正直言って、髪を切るのはイヤだった・・・
いつも私を担当してくれる美容室のお兄さんも驚いて困っていたけど・・・
シュウ・・・アイツが喜んでくれるならと、
少しでもアイツが好きなタイプの子になろうと思ったけど・・・
『えっ・・・髪・・・切っちゃったの??』
全然、意味なかったみたい!!!!
こんなのアリ!?
「意味わかんない・・・。」
『別に気にすることないよ。それに、髪なんてすぐに伸びるし。』
でも、せっかく切ったのに・・・
本当は髪伸ばしてたのに・・・
私は自分の髪からかすかに香るパッションフルーツの匂いで切なくなった。
シャンプーも変えたのにな・・・
シュウがパッションフルーツの香りが好きだって言ってたからいい機会だと思って変えたのに…
『もぉ〜・・・早く仲直りしなよね。』
「ん〜・・・」