シュガーポット【仮】
その時、思った。
私カレの笑顔が好きだって、そしてカレ自身のことも好きだって。
告白された頃はあまりなかった気持ちがそこにあった・・・
「・・・・・・。」
『・・・・・・。』
「かみ・・・」
『えっ??』
「髪、また伸ばそうかな・・・。」
私がそう言うと、
カレが私の髪を触りながら、
『短くても可愛いよ。てか・・・どんな髪型してても可愛いけど・・・。』
「えっ・・・」
思いがけない言葉に上を向くといきなり目を塞がれた。
『だっ・・・ダメ!!今の相当ハズい!!てか、俺じゃない!!』
カレの指の隙間から見えたカレの顔は真っ赤だった・・・
やっと聞けた。
やっと見れた。
私の欲しかったモノ。
私の心にあったイライラなんてどっかに消えて、今は嬉しさで溢れてる・・・
そんなカレの手を握るとカレが優しく握り返してきた。
さっきの言葉撤回。
私はカレが“好き”じゃなくて“そうとう好き”
あっ・・・
パッションフルーツも悪くないかも。