虹を好きになったあなた
私は肉じゃがを渡した。



「ありがとう…」



蒼ちゃんは少し笑ってくれた。


「それとね、えっと……」



会話が切れそうだったから無理やり繋げようとしたが、何も思い浮かばない。



まさか、一緒にいたいなんて言えないし…



その時いい案が浮かんだ。



「べっ、勉強!勉強、教えてくれないかな?」



蒼ちゃんは頭いいし不自然じゃないよね。



「いいよ。家、入れば」



蒼ちゃんは玄関のドアを大きく開けてくれた。



やった!蒼ちゃんの側にいれる!



「ありがとう!お邪魔しまーす」



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