虹を好きになったあなた
「椎名は相変わらず情報が早いね」



私は苦笑いした。



「椎名。光は丁重に断ったんだから、それ以上言わないの」


小夜は助け舟を出してくれた。

小夜は私の気持ちを知っている1人です♪



「そうなんだよね。なんで光は誰とも付き合わないの?可愛いのに」



ドキッ!!


私の胸が鳴った。



「そ、それは……―ごめんね!」



椎名の追及に耐えきれなくなって私は鞄を持って教室を出た。




椎名だけじゃなくてクラスの子にも最近言われる。


「どうして誰とも付き合わないの?」って。



別に恋愛に興味がないわけじゃない。



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