虹を好きになったあなた
「蒼ちゃん。明日からは毎日、私の家で晩ご飯食べようよ!」



私はニコッと笑った。



蒼ちゃんと少しでも長く一緒にいたいし。



「え……でも…」



蒼ちゃんは目を逸らした。



やっぱり気使っているのかな。



「お母さんもお父さんも蒼ちゃんのこと迷惑とか全く思っていないんだよ。

むしろ頼ってほしいって願ってる。

蒼ちゃんにはこれ以上1人でいてほしくないの…」



私はありのままの真実を言った。


蒼ちゃんが思っているほど、みんな迷惑だなんて思っていない。



「わかった。ありがとう…」



蒼ちゃんは笑ってくれた。



< 31 / 55 >

この作品をシェア

pagetop