虹を好きになったあなた
結局、2人は真剣に答えてはくれなかった。



「はぁ~」



私は憂鬱な気持ちを抱えながら授業を終えて家に帰った。



「あらら~。なにため息なんてついてるの。光」



洗濯物をたたみながらお母さんが言った。



「お母さんにはわかないよ…」


私はソファーでゴロゴロしながら答えた。



「なに言ってのよ。蒼空くんのことでしょ?」



!!



私はつい体を起こしてしまった。



やっぱり仮にも私のお母さん。


私のことなんてすぐにわかるんだ…



「やっと付き合えたのに浮かない顔して。喧嘩でもした?」



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