虹を好きになったあなた
「蒼ちゃん、毎日どう思って過ごしているのかな…?」



私はポツリ呟いた。



朝起きるのもご飯食べるのも1人。



私にはわからない気持ち。



「そうね……。きっと、いい思いはしないわね」




お母さんがそう言ったのを聞いた後、私は立ち上がって自分の部屋に入った。



ふと部屋の壁が目に入った。




この壁の向こう側は蒼ちゃんの部屋だ。



私はその壁に手をあてた。



「蒼ちゃん…」



この向こう側で蒼ちゃんは今なにをしている?


どんな気持ち?



私には何もわからないよ…



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