人は孤独だ、でも一人じゃない
仲間
静かな夜
部屋の電気も消したままで
窓辺に座る
遠くで車の行き交う音がする
それを聞いていると 孤独が募った

遠くから鐘の音が聞こえてくる
ちょうど今日と明日の境目くらいか
優しく頬を撫でた風に誘われて
ふと空を見上げたら
無数の星が瞬いていて
いつかの夜空を思い出した

冬に近づく寒い夜
背中に固い地面の感触
冷たい風が吹き抜けて
目の前には満天の星空
隣に温もり感じながら
遠くの空を見つめていた
ずっと未来(さき)を見つめていた

失くしたと思ったものは
ずっと記憶の中に在って
それが今も支えとなって
一人でも強く生きていける

今見ている星たちは
あの時の星とは違うけど
心の中の思い出は
ずっとずっと変わらない

ふと部屋の時計を見たら
もう今日が一時間過ぎていた
時は止まらず進み続ける
だから僕も進み続ける




2010.5.17
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