天然ちゃんと2人の双子の王子様
□Round01
『ん~気持ちいい』
朝の屋上。
誰もいない屋上でクラリネットを吹く。
私の習慣であり、私の快感。
外の澄みきった空気に音が振動するのが凄く好き。
室内じゃ、味わえない感覚。
そんな、余韻に浸っていると…
「キャーッ!」「中城先輩~」
校門から、いつものように女の子の叫び声が聞こえた。
どうやら、学校の双子の王子様が登校して来たみたい。
女の子が群がってて、全く見えないけど…
2年生の中城剣斗先輩に、中城剣哉先輩。
一卵性で、アイドルみたいに容姿が良くて、
成績優秀、運動神経抜群、性格良し。
…ときたら、モテないわけがない。
学校の女の子は、みんな中城先輩達に夢中。
まあ、私には手の届かない人達だし、興味ないんだけどね。
それより、私は音楽が大好きっ!
『もう1曲吹こうかなっ』
一つ深呼吸をして、クラリネットを構えた瞬間…
キーンコーンカーンコーン
『嘘っ!もう、予鈴!?』
焦りながらクラリネットを片付け、自分の教室に向かって走り出した。
今日もいつも通りの日々が来るとそう思っていた
朝の屋上。
誰もいない屋上でクラリネットを吹く。
私の習慣であり、私の快感。
外の澄みきった空気に音が振動するのが凄く好き。
室内じゃ、味わえない感覚。
そんな、余韻に浸っていると…
「キャーッ!」「中城先輩~」
校門から、いつものように女の子の叫び声が聞こえた。
どうやら、学校の双子の王子様が登校して来たみたい。
女の子が群がってて、全く見えないけど…
2年生の中城剣斗先輩に、中城剣哉先輩。
一卵性で、アイドルみたいに容姿が良くて、
成績優秀、運動神経抜群、性格良し。
…ときたら、モテないわけがない。
学校の女の子は、みんな中城先輩達に夢中。
まあ、私には手の届かない人達だし、興味ないんだけどね。
それより、私は音楽が大好きっ!
『もう1曲吹こうかなっ』
一つ深呼吸をして、クラリネットを構えた瞬間…
キーンコーンカーンコーン
『嘘っ!もう、予鈴!?』
焦りながらクラリネットを片付け、自分の教室に向かって走り出した。
今日もいつも通りの日々が来るとそう思っていた