天然ちゃんと2人の双子の王子様
キーンコーンカーンコーン
喜びに浸っていると、予鈴が鳴った。
もう、そんな時間なんだ…
『私、次の教室移動何でお先に失礼しますっ』
次は、化学で化学室。
私は、急いで楽器を片付けて先輩達にそう言った。
あっ、ちゃんとお礼言わなきゃ
『剣哉先輩、剣斗先輩。屋上、本当にありがとうございましたっ』
私は各先輩の方を向いて、軽く頭を下げて屋上を出た。
噂通り、優しい先輩達で良かったなぁ。
脳天気な私は、そうとしか思わなかった。
だから、この時の出会いが、
私の高校生活を変えていくなんて、思いもしなかったんだ