私だけの王子さま




今まで生きて来た中で、


これほど時間が長いと感じたことはない。



「「……」」


二人の間に流れる沈黙が…重い。




自分からした、


生まれて初めての告白。



初めて‘心’で人を好きになった。



一緒にいて落ち着く気持ちも、


誰かを支えたいという思いも、



きっと、あの時、委員長に会ってなかったら、知らないままだった。



委員長…



私だけの王子さまに、



なってくれますか―――…?









「相原…



…ごめん」









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