緑の風がそよぐとき

気が付けば、窓の外はもう明るくなってきていた。
けれど、どこか薄暗いのは夜中に降り始めた雨のせい。

そろそろ梅雨入りなのかも。

時計を見ると、5時半をまわったところだった。

いつも、雨の日はウォーキングには出かけないけれど、今朝は歩きたくて、歩くことで頭をすっきりさせたくてジャージに着替える。

傘を持って、そっと家を出た。

いつもの道を通って、いつもの神社を目指す。

早朝の道はただ静かで、傘を打つ雨音だけが規則正しく聞こえてくる。


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