アクオー
「おはようございます」

出社し、挨拶しても誰も返事をしてくれない。

僕は黙ってトラックの鍵を取って、駐車場へ行く。

これから向かうトラックは、僕のトラックでは無い。

他のドライバーのトラックだ。その他人のトラックに荷物を積込むのだ。

トラックの助手として入ったこの会社だが、助手の仕事の範疇を超えた仕事までやらされている。

そう。

無理矢理やらされているのだ。

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