アクオー
「おしゃべりし過ぎちゃったね。今日はやめておこうかな」

「やめる?何をだい?」

トミーは、優しく笑って僕に言う。

「知りたい?知りたかったら明日、また同じ時間にここに来て」

「わ、わかった」

もう一度、優しい笑顔を向けるとトミーは、手を振って去っていった。

遠くで大型トラックのクラクションが鳴ると、それを合図の様に彼女は闇に消えてしまった。
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