教え子の甘い誘惑
運動も勉強のレベルもそこそこ高いこの高校は、割と大人しめの生徒が多い。

何かしら能力の高い生徒が集まるせいか、みんなもうすでに落ち着きがある。

なのに…外部生だと、そうはいかなかった。

「このままじゃ、クビも間近かな?」

「そう悲観しなさんなって。一度、彼を捕まえて、話し合ってみたら?」

「だからぁ、どこにいるのか分からないんだってば」

「バカねぇ。誰が授業中に話し合えって言ったのよ? 放課後に彼を捕まえなさいよ。HRには参加しているんでしょ?」

「でも担任の先生がもうやっているんじゃない?」

「担任とはまた別でしょう? 向こうは体育会系の男性教師だし。アンタはまだ若いから、舐められているのかもよ?」

「どーせ童顔ですよ!」

「見た目だけじゃなく、中身もかなり幼いしねぇ」

ザシュッ!と、心を切られたような痛みが胸に…。

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