ばいばい。
数分して、パフェが運ばれてきた。
「美味しそお!!」
ぱくり、と一口食べると、口の中で甘さが広まった。思わず頬が緩む
「おいひい‥っ!」
幸せ、と思うくらい美味しい。
「よくそんな甘ったらしいの食えんな」
「タクも食べる?」
「俺はいい。」
「知ってる。甘いの嫌いだよね」
「大嫌い」
昔からタクは、甘いのが嫌い。
運ばれてきたグラタンを熱いのに、どんどん口に入れるタクを見ながらパフェを完食した。と同時に、タクも食べ終わった。
「「ごちそーさま」」
2人の声が重なる。
「‥じゃ、帰るか」
「ん。そーだね」
帰る、と言ってもあたしとタクの家は隣通し。