Woman morbid fear





日が落ちるのが早くなった




外が暗いのを確認して時計に目を移す





(もうあがるか…)





何枚かファイルをカバンに詰め、残っている社員に挨拶して帰る







歩きながら上を見上げてみると、冬の星座が綺麗に広がっていた





いつもより少し遅くアパートに着いた




「鍵…鍵っと」




ガサガサ





「…嘘だろ〜…」





見事にキーケースを忘れてきた




(こんな寒いなか外にいるわけにはいかないし、会社に戻っても閉まってるだろうし…どうしよ)





「とにかく腹減ったしコンビニ行こ」






コンビニに向かって歩いていたらいきなり目の前に高級車が止まった




(なんだ?)




ゆっくりと窓が開いて顔が見えた





(え?)「…伊集院社長?!」





(あ、また心臓が…)





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