Woman morbid fear
仕事の関係も時間が経つにつれて忘れていき2人でずっとお互いの事を話した
湊は俺より3歳下の22歳
5年間イタリアに住んでいた
20歳の時に父が他界
それからあの会社を1人で支えているらしい
もちろん俺の話しもした
子供のころにやった馬鹿みたいなイタズラや、淳って言う親友の話、女恐怖症のことも話した
俺とは大違いな人生だし、実は自分、人見知りが激しかったりもするけど、何かこいつとは気が合うと思った
ふと気がつくと、お店もそろそろ閉店の用意をしていた
「そろそろ出ましょうか」
「あぁ」
(まだ夜の2時
これからどうしようか)
「水谷さん、僕の家来ます?
今どこ行っても閉まってると思うんですけど」
「え?いいの?」
「もちろん、散らかってますけど」
「ありがとう」
(あれからずっと心臓が痛い…)