ダーリンは俺様王子。

「お前…覚悟しとけよ」


そう言うと小走りで、彼は去って言った。


その後追うように…遊園地にくる格好には思えないほど、オシャレをした女の子たちが、あの感じの悪い男の子を追いかけ走り去った。



「千秋ちゃん…さっきのヤツ!超感じ悪くなかった?千秋ちゃん?」


私は、そい言いながら千秋ちゃんの方へ顔をやると…

千秋ちゃんは顔を赤らめ口をパクパクして、走り去った彼たちを指差していた。



「どうしたの千秋ちゃん?鯉みたいだよ…」


「いっ…今のって樹くんだよね?こんな近くで見れるなんて…遊園地に来て良かった~」


千秋ちゃん?

ってか樹くんって…



……………だれ?




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