ダーリンは俺様王子。
弁償するかわりに、八女家で働けだって…
そんな事、おばちゃんが許すはずがない!!
だから、私は…
「それは無理です!洋服代はバイト代が出たら返します」
「はぁ?」
「いちよう私、おばちゃんの所で親が戻ってくるの待ってなきゃ…」
「じゃあ、そのおばちゃんとやらに、今すぐ電話しろ…」
「電話って…」
「はやく!!今すぐ掛けろ!」
ったく…なんてヤツ!!
本当にムカつく言い方…
私は、分かりましたよと言いながら、電話をかけた。
「あっ!!おばちゃん、あのね…」
「ちょっと、代われ…」
そう言って樹は携帯をとり、おばちゃんと話し始めた。