ダーリンは俺様王子。
「そうです…八女 樹と言います。はい。はい。それで彼女を家で暫く預かろうと…はい。分かりました。」
預かる?
嘘ばっかり…働かせるの間違いでしょ!
「おい!代われってさ」
樹は私に携帯を手渡した。
「うん。うん。えっ?そんなぁ…いいの?おばちゃん?わかった」
「なんて言ってた?お前の叔母さん…」
そう言いながら樹はニヤリと笑った。
私は、樹の不敵な笑みにムカつきながら…
「お世話になりなさい…ってさ…」
そう、おばちゃんはあの八女財閥の御曹司から電話があったものだから、一人で盛り上がっていた。