ダーリンは俺様王子。
私を預かると言った樹の言葉を勘違いしたみたいで、おばちゃんは私が玉の輿に乗ったと思っている。
玉の輿なんて、ありえないし…
ただ、洋服代を弁償するかわりに働かせるだけなんだけど…
もう、八女財閥っていうだけでみんな信用しちゃって…実際は超感じ悪いだけだけど…
「じゃあ神崎、俺んちに行って…」
「わかった。いいの?蘭ちゃん!!」
「はい…しょうがないんで…でも、荷物取って来なきゃ…」
「汚ねぇ~荷物とかいらねぇよ!家にあるものつかっとけよ」
「でも、制服はいる…」
「ったく…はやくしろよ!」
私は、車を降り部屋に行き制服を手にもち、また神崎さんや樹が待つ車に戻った。