ダーリンは俺様王子。

私を預かると言った樹の言葉を勘違いしたみたいで、おばちゃんは私が玉の輿に乗ったと思っている。



玉の輿なんて、ありえないし…


ただ、洋服代を弁償するかわりに働かせるだけなんだけど…


もう、八女財閥っていうだけでみんな信用しちゃって…実際は超感じ悪いだけだけど…




「じゃあ神崎、俺んちに行って…」


「わかった。いいの?蘭ちゃん!!」


「はい…しょうがないんで…でも、荷物取って来なきゃ…」


「汚ねぇ~荷物とかいらねぇよ!家にあるものつかっとけよ」


「でも、制服はいる…」


「ったく…はやくしろよ!」


私は、車を降り部屋に行き制服を手にもち、また神崎さんや樹が待つ車に戻った。




< 28 / 30 >

この作品をシェア

pagetop