ダーリンは俺様王子。

私は彼の腕を掴んだ。


「なに?」


凄く冷たい目で私を見る男の子。


ブルッと震えながら「ごめんなさい。アイスついちゃいました」と苦笑いをしながら言うと…


「お…前」


「ごめんなさい…本当ごめんなさい。今、拭きますね!」


慌ててカバンからフェイスタオルを取り出し拭こうとすると…


「触るな!バカ」

なっ…!!


「なにも、そんな言い方…人が謝ってるのに…」


「うるせぇ~お前みたいなのが、俺様に気安く触れると思うな!」


「ちょっ…俺様ってねぇ…」
キレ気味の私の言葉を遮るように…


「「キャァいた~!あそこよ!樹くん♪」」


「チッ…っぜえ!」




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