君と歩く未来
いつも以上に化粧に力を入れ、服も一番気に入っている服を着てきた。
途中まで柊が迎えにきてくれていた。そして、二人で柊の家に向かった。すごく緊張していた。
「母さん、夏姫連れてきたよ」
柊が言った。すると、部屋から柊のお母さんが出てきた。
「いらっしゃい」
「こんにちは」
夏姫は言った。
「上がって」
優しく微笑みかけてくれた。
「おじゃまします」
そう言い、夏姫は柊の家に上がった。そのままリビングに通された。
「本当にかわいいわね。夏姫ちゃんは」
柊のお母さんは言った。
「そんなことないです」
夏姫は、必死で否定した。
「柊なんかと仲良くしてくれてありがとうね。彼女だったらまだ良かったのに」
柊のお母さんは笑っていた。
「母さん!余計なこと言わなくていいから。夏姫、俺の部屋行こう」
柊は言った。
「はいはい。すみません。ゆっくりしていってね」
「はい」



そして、柊の部屋に行った。柊の部屋は、なんかあっさりしていた。
「綺麗にしてるんだね」
夏姫は言った。
「まぁな」
柊は言った。
「座れよ」
柊に言われ、夏姫は座った。心臓がバクバクしていた。
「ごめんな。母さんが変なこと言って」
柊は謝っていた。
「いいお母さんじゃん」
「そうかなぁ~」

それからしばらく、いろんな話しをして盛り上がっていた。
「喉、渇かない?」
柊が訊いてきた。
「うん。ちょっと」
「待ってて。なんか持ってくる」
柊は立ち上がると、部屋から出て行った。夏姫は、窓を開けようと思い立ち上がった。柊の机のそばにきた時、見てしまった。




写真・・・・・


柊とその隣りには、微笑む女のこ。



もしかして・・・・・




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