君と歩く未来
あれから柊を避けるようになった。教室で会っても、廊下ですれ違っても何も話さない。そんな日が何日も続いた。
「なんかあった?」
華菜はすごく心配してくれていた。夏姫はすべてを話した。
「そんなことがあったんだ」
「どうしたらいいのか分かんない」
夏姫は言った。
「気持ち伝えればいいんじゃない?」
華菜は言った。
「無理だよ。柊は私のことなんて、なんとも思ってない。気持ち伝えたら、もう友達には戻れなくなっちゃう。それだけは絶対にいや」
夏姫は言った。
「じゃ、このままでいいの?」
華菜は訊いた。
「それは・・・・」
「ゆっくり考えればいいよ。私もいつでも相談にのるから」
「ありがとう」
夏姫はすごく嬉しかった。


華菜に相談して良かった。




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