君と歩く未来

あれから、毎日のように柊と話すようになった。席替えで柊の隣りの席になり、話す時間が多くなった。
今日も、柊と話していた。
「夏姫～、飴くれ」
柊が手を出してきた。
「また？さっきあげたじゃん」
夏姫は言った。
「食べた。だから、もう一個ちょうだい」
柊は笑っていた。仕方なく、夏姫は鞄から飴を取り出し、あげた。
「サンキュ」
柊は嬉しそうだった。



昼休みになり、華菜と一緒に教室でお弁当を食べた。
「夏姫ってさ、柊君と仲がいいよね」
華菜が言った。
「えっ？あ・・・席が隣りだし」
夏姫は言った。
「付き合ってんのかと思った」
華菜の言葉に、動揺した。
「なっ、何言ってんのよ。付き合ってないよ」
夏姫は否定した。
「ふーん」
華菜は微笑んでいた。夏姫は、お弁当を食べ始めた。
「気を付けたほうがいいよ」
華菜の言葉の意味が分からなかった。
「どうゆうこと？」
「柊君、モテるから。よく、告られてるしね」
華菜はそうゆうと、また微笑んだ。
「そうなんだ」
夏姫は言った。確かに、柊はかっこいい。優しいし、頼りになるって感じ。




やっぱり、モテるよね




なんだかすごく悲しい気持ちになった。