君と歩く未来
「未来ちゃん?」
夏姫は驚いた。ここに住んでいることは教えていないはずなのに。
「久しぶり。突然ごめんね。夏姫ちゃんのお母さんに教えてもらったの」
未来は言った。
「そうだったんだ。上がって」
夏姫は、未来を部屋に入れた。
「ごめんね。散らかってて。コーヒーでいい?」
夏姫は言った。
「うん」
未来は言った。
そして、コーヒーを持って未来の前に座った。
「はい」
コーヒーを未来ちゃんの前に置いた。
「ありがとう」
「今日はどうしたの?」
夏姫はすごく気になっていた。
「夏姫ちゃんとちゃんと話しがしたいと思って。言わなきゃいけないこともあるの」
「何?」
夏姫は訊いた。
「柊のことなんだけど」
未来ちゃんの口から出た柊の名前に、夏姫はコーヒーをこぼしそうになった。




柊のこと?





なんで、未来ちゃんが柊のことで私の所に来るの?







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